眼鏡だと蔓の部分が耳に当たって痛いだとか、重さを感じて長時間だと疲れるのに、コンタクトレンズだと自然で、気温差で前が曇って見えないなんてこともありません。しかし、その使い方を間違うと大変なことになります。例えば、ワンデーのものをお金を節約しようとして、2日も3日も同じものを使ったり、洗浄が面倒で、そのままつけてしまったりという人は要注意です。コンタクトについた汚れなどが原因で角膜を傷つける可能性があるからです。
コンタクトのトラブルによる病気はいろいろありますが角膜浸潤もその一つです。傷による炎症が起こるとその部分に白血球が集まり、角膜が白く濁ってしまいます。主たる症状は目のごろごろ感や充血です。この病気の恐ろしいところは、ちょっと目の不調を感じても、コンタクトをつけると痛みが治まることがあることです。そのため、知らないうちに角膜浸潤になっているという例が多いのです。
気づかずそのままにしていたら、角膜潰瘍といって、角膜が濁ったり薄くなったりというさらに重症化したものになってしまう可能性があり、視力障害が残ります。さらに角膜穿孔といって角膜に穴が開いてしまう病気になるかもしれないのです。コンタクトは正しく装用していれば、とても便利なものですが、清潔を心掛けていないとこのように思わぬ病気になってしまうのです。面倒だなと思っても正しい使い方をし、定期的に眼科医に相談しましょう。