乱視は、目の角膜や表面の水晶体などが歪んでいると生じる症状です。乱視があるとものが二重にぶれて見えるので、日常生活において不便に感じることは多くあります。また、乱視をそのままにしておくと、ものを見る時に目の筋肉が余分に使われ、さらに角膜や水晶体の歪みがひどくなってしまいます。乱視が進むと頭痛や気分不良などにつながることもあるので、乱視がある場合には早めに矯正をすることが大切です。
乱視はメガネでもコンタクトレンズでも矯正することができます。今回は、初めて乱視用のコンタクトレンズを作ろうと考えている人からよく聞かれる疑問と、その解答をご紹介します。
【乱視用コンタクトレンズに関してよくある疑問】
Q:近視も乱視もある場合、どちらも矯正できる?
A:どちらも矯正できます
コンタクトレンズをつけた時の、見え方を矯正する力の度合いを「度数」と言います。近視の場合、どれくらい遠くのものが見えないのかによって、適切な度数は異なります。乱視も同様に、どれくらい乱視を矯正する必要があるのかを示す「乱視度数」があります。さらに乱視の場合は、見え方の歪みの方向を示す「乱視軸」という数値があります。近視の「度数」と「乱視度数」「乱視軸」の数値がわかっていれば、近視も乱視も1枚のレンズで矯正することができます。
Q:店頭なら当日すぐにレンズが手に入る?
A:取り寄せになることも多く、必ずしも当日手に入るとは限りません
乱視を矯正する場合、乱視の強さや歪みの角度、目のカーブの度合いなど、近視の矯正より多くの数値を掛け合わせ、適切なレンズを選ばなければなりません。乱視の矯正に必要な数値の組み合わせは大変多く、すべてが一致したレンズが店頭にないことも多いです。店頭にない場合は取り寄せとなり、届くまでに数日から数週間ほどかかります。乱視用のコンタクトレンズを購入する際は、日数に余裕を持っておきましょう。
Q:同じ種類の製品なら、近視用と同じ価格で買える?
A:同じ種類の製品の場合、乱視用の方が価格は少し高めです
上記でもお伝えしたように、乱視用レンズは近視用レンズより組み合わせる数値が多いです。メーカーとしてはその分、乱視度数や乱視軸の異なる様々なレンズを作らなければなりません。こうしたことから、度数と目のカーブの数値のみで作ることができる近視用のレンズに比べ、乱視用のレンズは大量生産が難しいです。そのため乱視用のレンズは、近視用レンズより値段は高くなることが多いです。
Q:乱視用レンズは通販ショップでも買えるの?
A:矯正に必要な数値がわかれば、通販ショップでも買えます
乱視度数や乱視軸、目のカーブなどの目のデータがあれば、通販ショップでも乱視用レンズを買うことは出来ます。通販ショップは店舗より多くの種類からレンズを選べることが多いです。乱視用レンズは、コンタクトレンズ店や眼科医院などでは取り扱っている種類が少ないこともあります。多くの種類の製品から乱視用レンズを選びたい時には、通販ショップの方が適していますよ。特に「レンズアップル」という通販ショップは乱視用レンズの取扱数が多く、おすすめです。こちらのショップで取り扱っている製品は全て、厚労省により医療機器としての承認を得ています。安心して乱視用のコンタクトレンズを購入したいという方は、ぜひ利用してみてくださいね。