コンタクトレンズの大きさが違うのはなぜ?

コンタクトレンズにはいろんな種類がありますが、実は大きさもさまざまです。もちろん目の中に入れるのですから極端に大きかったり小さかったりするわけではないのですが。一番わかりやすいのはハードレンズとソフトレンズの比較(ディスポレンズはソフトレンズの一種です)。ハードレンズは目の中に入れてみると黒目の内側までの大きさしかありませんが、ソフトレンズは黒目の外側まであります。

そのためサイズの小さいハードレンズはまばたきするごとに上下に動きますが、ソフトレンズはまばたきしても動いたりしません。ハードレンズは動くことで角膜に新しい涙、つまり酸素たっぷりの涙を送り、角膜の細胞が酸素不足にならないようにしているのです。それに対してソフトレンズはレンズの素材自体が酸素をよく透す素材で出来ているため、動かなくても大丈夫なのです。

同じ種類レンズでも多少は大きさが違います。この大きさはDIAで表示されています。例えば、DIA14.2と表示されていれば、このレンズを真上から見た直径が14.2mmということです。 これはソフトレンズに多い大きさでハードレンズの場合はぐっと小さくなり、DIA9.9などとなります。DIAの違いはあまり気にすることはないのですが、ソフトレンズの場合はやや小さめのサイズのほうが慣れない人や目の開きにくい人でも抵抗が少ないというメリットがあります。慣れてしまえば問題ない程度だと思いますが。

また、たまにソフトレンズで酸素をあまり透さない素材でできたものもありますが、その場合はサイズの小さいほうが角膜を覆ってしまう面積が小さく、目の負担が少ないと言えます。どこでも流通している大手メーカーであればどのレンズでも一定のレベルの素材を使用しているので特に心配はいりませんが。